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2024年9月20日(金)

右京区で活動していることがご縁で、今回取材をさせて頂きましたNPO法人みのりのもり劇場　西田です。
お伺いしたのは、右京区 西院老人デイサービスセンター「おいでやす食堂」
毎月第三金曜日、だれでも気軽に参加できる食堂として、2016年から活動されています。

そして今回、2025年に創業100年を迎えられる老舗洋食店　スター食堂さんの取り組み「食のお助け隊」として、リーダー吉田さん、松岡さん、村井さん、西田さんの4名のスタッフさんがおいでやす食堂に参加されました。

本日のメニューをお伺いすると欧風ビーフカレー、ハヤシライス、キッシュロレーヌ、キャロットラぺ、メンチカツ等6品。まさにレストランのメニューに驚きです。 全部で50名様分のお料理を17時OPENまでに仕込んでいかれます。

作業中に、次々と厨房を覗きに来られるデイの皆さん。

「気になって、気になって。うわ～、うちの厨房がレストランみたいやあ」「なんだか輝いて見える！」とうれしい言葉にスター食堂のみなさんも笑顔。厨房から笑い声が響きます。

すると、一人のおばあ様が厨房の入り口に。

谷施設長「折野さんは、このおいでやす食堂の食材のカットを毎回してくださっていて、昨日もここで野菜のカットをして下さったんです。スターさんの作業がみたいと来られました」

折野さん「実は13年前に亡くなった主人と初めてのデートがスター食堂さんやったんです。ご縁ですねえ。思い出の味です」とうれしい言葉に皆さんをはじめ、こちらも目頭があつくなりました。

開店10分前に準備完了、受付を終えられた方が一人、また一人と厨房の前に。

「何にされますか、カレーとハヤシライスを選んでいただけます」
スター食堂のスタッフさんが声をかけられると、小さなお子さん、お母さん、学生さん、おじい様、おばあ様と多世代の皆さんが「カレーで！」「私はハヤシライスで」「あいがけでお願いします！」「何にしようかな」

「大宮にあったスター食堂に若いころ行ったんや」「懐かしいなあ」「お母さん、おかわりしてくる！」「美味しい～」食べて、笑った、語らって。
当初50名様ぐらいの参加ときいて仕込みを進めておられたところ、『スター食堂 食のお助け隊』のうわさを聞いてなんと63名の方がお越しになりました。大急ぎでスター食堂のスタッフさんが仕込み対応され、ご参加の皆さんはおいしいお料理に大満足。あっという間の２時間でした。
終了後、西院デイの皆さんから、スター食堂さんへあたたかいお礼の言葉が送られました。

デイのスタッフの皆さん、また利用された皆さんの笑顔と笑い声が響いていたこの空間。
リーダーの吉田さんから「創業から来年100年を迎えるスター食堂の味を覚えていて下さる方々の生の声を聞けたこと、こんな体験が若いスタッフたちが出来たことがとてもありがたいです」とのご挨拶。ご参加の皆さんの人生の中にスター食堂の味がずっと生きていることに感動しました。

「また来てください！」
「また、是非伺います！」と声をかわされ、お助け隊を終了。

人と人が「食」を通してつながることの大切さを「食のお助け隊」の取材を通してあらためて感じる一日でした。